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品質管理

そもそも「品質」って何のこと?

「品質管理」が指すものは何か?

品質も管理も一般的に使われている言葉ですが、普通に使われすぎているため、個人個人がイメージしているものが合っていないかもしれません。
一般的な意味では「ものの価値を一定に安定させ、その価値を向上させるための行為」が品質という言葉の意味になります。

これは個人的な言葉のイメージを説明したのではなく、国語辞典に拠っています。

ひんしつかんり【品質管理】〔quality control〕 製品の品質を一定のものに安定させ、かつ向上させるための様々な管理。品質検査など生産部門で行われるもののほか、非生産部門を含めて業務遂行の質を高める総合的品質管理などがある。QC。 - 大辞林より -

「品質」を一定に安定させ、向上させるための行為が品質管理だと述べています。「品質」の定義も確認してみます。

ひんしつ【品質】〔quality〕 品物の質。 - 大辞林より -

ついでに「品物」「質」も確認してみましょう。

しなもの【品物】 物品。また、特に商品。しな。 - 大辞林より -

しつ【質】 ①もちまえ。うまれつき。 ②内容の良否。価値。 ③《哲》物事についてさまざまに述べられる側面の一つで、ことに量に対するもの。「どのような」という問いに対する事物の在り方。 ー大辞林より

これらを踏まえると、一般的な品質管理は「ものの価値を一定に安定させ、その価値を向上させるための行為」と言えます。

ソフトウェア開発の「品質」

ソフトウェア開発についても当てはまる部分と、そうではない部分があります。 例えば、顧客から新しいwebショッピングサービスを作りたいという要望があったとします。このサービスはまだ世の中に存在していないので、「一定に安定させる」ためのものがありません。

また、要望を設計に落とし込む段階や、設計をコードにする場合でも同じです。先ほどの品質管理は、ハードウェアを製造する意味では適していても、ソフトウェア製造では十分ではないことがあります。

実際のソフトウェア製造での品質の意味を、大きく4つに分けて考えます。

企画の品質

顧客から「このようなサービスを作りたい」「サービスに新しい機能を追加したい」などといった、顧客の要望をどれだけ反映しているかを意味しています。どんなに素晴らしいソフトウェアを作成しても、それが顧客の要望に適っていなければ、企画としての品質は低いものになります。

設計の品質

顧客の要望を把握した後は、それをソフトウェアの設計に落とし込む作業が必要になります。ここでは顧客の要望(企画)が設計に正しく反映されていることが品質になります。10万人のユーザーに対応したショッピングサイトを企画して、1000人ユーザーまでしか対応できないソフトウェアを設計していた場合、設計の品質は低いものとなります。

製造の品質

設計までを終えると、次は製造(コーディング)に入ります。製造では、設計の通りに製造が行えていることが品質になります。
ショッピングサイトの設計でアクティブユーザー数を1万、ショッピングサイトの表示、購入処理などのレスポンスタイムを0.5秒以内としていたとします。
製造中は数人のアクティブユーザー数でテストを行いレスポンスタイムが問題無かったとしても、運用中にアクティブユーザーが1万に近くなったときにレスポンスタイムが10秒もかかっていては、最終的なショッピングの動作に異常が無くても製造の品質は低いものになります。

サービスの品質

ソフトウェアの場合は納品、提供後のサポートの良さが品質になります。どんなに画期的で、素晴らしいソフトウェアを製造しても、提供後のサポートがいい加減であったり不十分なものはサービス品質が低いとされます。

4つの品質は企画→設計→製造→サービスの順に、上流工程から下流工程へ進みます。 上流工程が誤っていると、下流工程が満点であっても誤った満点になるので、上流工程ほど品質の重要性が高くなります。

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WRITER:nd_kazumasa_kondo
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