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2021.10.27 勉強会

第37回ライトニングトーク~管理Divのデジタル化・意外と知らない原価計算の話①・RPAって?~

現在ノースディテールでは月に2回のペースで社内ライトニングトークを開催しています。
1人持ち時間5分でテーマは自由です。
ぜひ 過去のライトニングトークのブログ もご覧ください!

本日の3つのコンテンツ

  1. 管理Divのデジタル化 そして年調へ
  2. 意外と知らない原価計算の話①
  3. RPAって?

管理Divのデジタル化 そして年調へ

最初のテーマは、塚田さんによる「管理Divのデジタル化 そして年調へ」というテーマの発表です。
弊社では、管理部のツールがどんどんデジタル化しているそうです。(知りませんでした…)

ここ一年の導入事例

  1. マイナンバークラウド
  2. クラウドサイン
  3. 年末調整申請クラウド

マイナンバークラウド

従業員、その扶養家族のマイナンバーをクラウドで管理するシステム。
年末調整時に給与システムと連携しスムーズに源泉徴収票を作成できます。
個人情報を取り扱うのでセキュリティは複雑になっており、3段階認証で不正アクセスを防止しているそうです。

クラウドサイン

こちらは契約締結ツールで、取引先との契約書をクラウド上で作成してくれるシステムだそうです。
電子署名にて取引先との契約のやり取りがスムーズに行えます。
収入印紙代の節約や、紙に押印する時間の短縮を出来たり、期日経過によるインシデントの防止に効果があります。

年末調整申告クラウド

こちらは年末調整をとても簡単にしてくれるツールだそうです。
年末調整の原紙の提出が不要になり、マイナポータルとの連携も可能です。
さらに、自動計算されるので計算をする必要がありません。

管理業務の電子システム化により、管理部門もさまざまな効率化を行っていることを教えていただきました。
普段は原紙が必要なものも、クラウド上で行えるのでテレワークでも業務が可能というのが今の時代に合っていますね!
また、毎年悩みながら年末調整の紙を書いていたので年末調整申告クラウドの導入はとても嬉しい情報でした!

意外と知らない原価計算の話①

続いては千葉さんの「意外と知らない原価計算の話①」という発表です。
今回は、千葉さんのお仕事の一つである「原価計算」について説明してくださいました。

原価計算とは

製品やサービスを提供するためにかかった費用を計算すること。
たとえば100円で仕入れたリンゴを300円で売る場合、
販売価格300円-仕入価格100円=200円が利益 ? にはなりません
リンゴを売るためには、販売員の人件費や店舗の賃料・光熱費等様々な費用がかかるため差額の200円全てが利益となるわけではないのです。
このような、間接的にかかる費用も含めて、正確な原価を割りだすことを「原価計算」というそうです。

原価計算の目的

  • 販売価格決定  …原価+利益を見積もって販売価格を決定する
  • コスト把握 …余計な原価を見つけ出し、コストを削減する
  • 予算の管理・編成 …予算計画の根拠となる
  • 経営企画の策定 …経営上の意思決定に大きな影響を与える
  • 財務諸表や決算書の作成 …正確な損益を把握しておく必要がある

原価計算の種類

原価計算の方法はいくつかありますが、North Detailでは「実績原価計算」という方法が採用されています。
実際に使われた原価を集計し算出する方法で、集計、算出に時間はかかりますが精度が高い方法です。
さらに、実績原価計算の中の「個別原価計算」という方法を用い、プロジェクトや製品単位で原価を算出します。

実際の原価計算の方法の説明は、次回以降のライトニングトークで発表してくださるそうです。原価計算をすることによってどのような情報が見えてくるのでしょうか。
全く想像が出来ないのでとても楽しみです!

RPAって?

最後の発表は中岩さんによる「RPAって?」です。

RPAとは

「Robotic Process Automation/ロボティック・プロセス・オートメーション」
の略で、パソコンで行うデスクワークをルールエンジンや人工知能によって代行・自動化できる「ソフトウェアロボット」のことを指します。
→ 簡単に言うと、ロボットによる処理の自動化 が出来るそうです。

RPAの特徴

  • 既存のシステムリソースをそのまま活用可能
  • 比較的簡単にロボットの作成が出来る(ノーコード)
  • システム改修など比較すると運用実施までの期間が短い

どんなことが出来るの?

電子データからシステムへの登録作業

顧客から送られてきたExcelやPDF等定型フォーマットの注文書を社内システムへ登録する。

システム間のデータ登録

仕入れ先が運用しているWebシステムから社内システムへ登録する。

システムからのレポート作成

社外システムの深夜バッチ処理終了後、データを取り込み朝までにレポートを作成する。

複数Webサイトから情報収集

天気や人の混雑度など事象情報を短周期で繰り返し収集し、自社システムへ反映する事でリアルタイムな情報を生成するような処理。

導入の効果が大きい業務

さまざまな分野で導入されているRPAですが、向き不向きの業務があります。
導入効果が高い業務の特徴として以下が上げられます。

  • ルール化しやすい業務
  • 繰り返しの多い業務
  • パソコンのみで完了する業務

メリットとデメリット

メリット

  • 業務品質安定化・向上化  … 手作業による業務の入力ミス等、ケアレスミスの防止になる
  • 作業の高速化 … 手作業よりも圧倒的に早いスピードで業務を行える
  • コストの削減・効率化 …自動化により業務品質はそのままに、人的資源を他の作業へ集中できる

デメリット

  • 業務のブラックボックス化 … PRAまかせの作業となっていると担当者自身がわからなくなることも
  • 運用体制 …作業が自動化されていても業務フロー自体が変わった場合などに適切に運用できる担当者が必要
  • システムの価格が高い  …RPA製品の価格が全体的に高額

RPAの段階

RPAは作業の難易度別に3段階にわかれます。

Class1:RPA(Robotic Process Automation)

定義されたルールに従ってデータを処理する業務を行い、業務を効率化できるが業務自動化の中でも難易度が最も低いもの。 「決められたこと以外はできない」というデメリットもある。

Class2:EPA(Enhanced Process Automation)

RPAよりも、人の手では処理できない程の大量なデータ(ビッグデータ)を 処理・分析する作業が得意。
例えば、ロボットの自動判断により大量の画像を自動で振りわけることが可能。

Class3:CA(Cognitive Automation)

RPAの作業難易度の段階の中では最も高く、人が行うような「認知」「判断」を自動化できるツール。
売上データ・顧客情報・経済状況・トレンドなど多種多様な情報を分析するだけでなく、その結果を活かして経営判断まで行える。またEPAと同様にビッグデータを活用するのに適したツールでもある。

この後、実際にデモ環境で作成したものを見せてくださいました。

中岩さんの感想

  • 主に、バックオフィスに関しての用途例が多いが、開発現場でもシステムを跨いだ環境設定やテスト環境作成の自動化などに活用できそう。
  • 将来的に、Excelのマクロのように、業務フロー効率化のためRPAを使いこなす人材が求められていくようになるかも?

単純業務のAI化により人の仕事がなくなる、などと最近よく話題になりますが、それが実現に近づいている機能だなと思いました。
ですが、業務は想定外のことや、複雑なことが多く起こります。
システムだけではこなせないことも当然あるので、人とシステムでうまく分業していくことで更に効率が上がるようになるのではないかと思いました。

あとがき 

今回は、管理部のお二人による発表で、普段意識していない管理業務のことを聞くことができて大変勉強になりました。業務を行う中でも原価意識をもつことでより無駄を省き、より利益を生み出すことが出来るかもしれません。
中岩さんの発表では、実際にデモ画面を見せていただき、自動化ツールの圧倒的な速さ、素晴らしさを知ることが出来ました…!

自分の普段行っている業務で工夫してることを聞いてもらいたい……などの発表も大歓迎です!何か発表してみたい!と思った方は次回以降ぜひご参加ください。


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