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2022.06.28 TECH

【AWS】前払いなしでSavings Plans【EC2】

この記事はこんな方に

  • EC2を利用している
  • オンデマンド料金で支払いしている(なにも割引をしていない)
  • Savings Plansの利用を踏み出せずにいる
  • 「前払いなし」というのがよくわからない

概要

Savings Plansを「前払いなし」で使ってみました。
使う前に気になったところを記事にしています。

Savings Plansとは

Savings plansはAWSが提供する使用量割引サービスの一つで前払いをすることでお得になるというものです。

RI(リザーブドインスタンス)との違い

EC2インスタンスの割引で代表的なものでRI(リザーブドインスタンス)というものがあります。
RIはEC2のインスタンスタイプまで指定して先払いをすることで高い割引率を実現しています。
一方でSavings PlansはRIよりも利用可能な対象サービスが多いという特徴があります。が、その分割引率はRIよりも低くなっています。

詳しくは公式ページをご覧ください。

使う前に気になったこと

購入コミットメントには何を記入する?

Savings Plansはこの画面から購入することになります。

Savings Planタイプ、期間、リージョン、インスタンスファミリーを選択すると次は
購入コミットメントを設定します。

ここで気になったのは「時間単位のコミットメント金額(USD)を入力してください」には
いくらくらい入力したらいいのだろう。ということです。
1時間あたりの料金をいくらまでなら出せるか、ということになるとは思うのですが
インスタンスファミリーを変えることを前提とするなら幅が広すぎて迷ってしまいます。

Savings Plansを実際に購入して使用している現在は
最初に使用するインスタンスタイプの時間単位の料金を設定しておくのが無難と思います。

前払いなし」ってなんだろう

Savings Plansの購入画面には「支払いオプション」として
全額前払い、一部前払い、前払いなし
の3種から選択することができます。

割引率は 全額前払い > 一部前払い > 前払いなし
となっています。
正確な値は公式ページをご覧ください。

前払いなしはどういうものかというと、その名の通り前払いを行わず
毎月購入コミットメントで指定した金額x時間分の料金を支払うというものになります。

まとめ

Savings Plansを説明する記事は多くありますが
「前払いなし」について紹介する記事になかなか出会えなかったため
自分でこうして記事にしてみました。

今回、Savings Plansを前払いなしで利用しましたが割引率が低い以上、
利用されている方は少ないのではないかと思います。
ただ下記に羅列したような状況の方がいらっしゃいましたら検討してみるのはいかがでしょうか。

  • 1年以上は継続して利用する予定がある
  • 使用するインスタンスタイプが変動する可能性がある
  • インスタンスが不意に利用できなくなる状況は避けたい
  • 前払いを行うほどの予算、または重要度がない
  • オンデマンド料金(割引を一切おこなっていない料金)よりは安く済ませたい

購入コミットメントも現在自分で利用してみて初めて、失敗してしまった気になっているため
この記事がSavings Plansを購入する前の自分のような状況の方のお役に立てれば幸いです。


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