Excelで別の表の中から該当する値を取得したい場合に便利なのがVLOOKUP関数です。
以下のような値の取得が自動で行えます。
VLOOKUP関数は便利なのですが、最初は内容が理解しづらい点があるのと、
正しく検索するためにいくつか気を付ける点がありますので、まとめてみました。
VLOOKUP関数の使い方は以下の通りです。
=VLOOKUP(①検索値, ②検索表の対象範囲, ③取得する値の検索対象範囲内での列数, ④完全一致条件)
それぞれの項目を説明します。
①の値で②の範囲内を検索します。
上記の通り「①の値で②の範囲内を検索」という内容のため、この範囲には①と一致する情報が含まれる必要があります。
また、この範囲内の値を取得する関数のため、取得したい値が範囲に含まれる必要があります。
※範囲の一番左は、検索値と一致すること
※範囲の一番左は、昇順で並んでいること(④完全一致条件の指定がTRUEの場合のみ)
上記①の値が②の範囲内の情報と一致した行がある場合、その行の何列目の情報を取得するかを指定します。
範囲の一番左から、1列目、2列目という数え方です。
①の値と一致した行のデータだけを取得したい場合、④を「FALSE」で指定する必要があります。
FALSEを指定しないと、①の値と一致しない想定外の値が取得される場合があります。
VLOOKUPで一致する値がない場合は「#N/A」と表示されますが、
一致する値があるはずなのに、同じように「#N/A」と表示される場合があります。
その場合、検索値の片方は数値でも、もう一方は文字列となっていて、一致していない可能性があります。
対処方法としては、いくつか方法が考えられますが、実際の表の中身を変えてしまうと、他の部分に影響が出てくる可能性があるため、VLOOKUPの式の方を修正する方法を紹介します。
検索値が数値で、一致判定する検索表の方が文字列の場合、検索値の方を文字列変換して、文字列同士で一致判定を行います。
文字列変換は、TEXT関数を利用します。
TEXT関数の使い方は以下の通りです。
=TEXT(①変換したい値, ②変換形式)
それぞれの項目を説明します。
②の形式で変換したい数値を設定します。
表示形式の「ユーザー定義」で設定できる形式を指定します。
文字列に変換したい場合は「@」を指定します。
VLOOKUPの式の中で文字列変換を行うことで、文字列同士の一致と判定され、正しく結果が表示されるようになります。
VLOOKUP関数は、記載したいくつかの注意点を気を付ければ簡単に値が取得できて、とても便利に使える関数なので、是非試してみてください。