Excelで、複数のセルに入っている文字列または数値を結合したい場合があるかと思います。
例えば、以下のExcelの社員表では、名前の姓と名や、給料の基本給と手当の列・セルが分かれています。この分かれている情報を合わせたい場合の方法を見ていきます。
基本給の金額と、役職手当の金額を合計した金額が給料の金額となる場合、数値の結合、つまり足し算が必要となります。
足し算は、普通の算数の場合は「+」(プラス)を使いますが、Excelの場合も同様です。
結合したいセル同士を「+」で結合すると、
=C2+D2
足し算の結果が表示されます。
その式を入れたセルを他の社員のセルにもコピーすれば、他の社員分の計算も完了です。
次に、社員の姓と名のセルを合わせた社員名を出したいと思います。
数値の場合と同様に「+」を使うとどうなるでしょうか?
下記のようにエラーが発生してしまいます。文字列の結合では「+」は利用することができません。
文字列の結合の場合は「&」を使います。
=A2&B2
結合した結果が表示されます。
その式を入れたセルを他の社員のセルにもコピーすれば、他の社員分の結合も完了です。
上のパターンでは「&」を使いましたが、他の方法もあります。
CONCAT関数、または、CONCATENATE関数を使う方法です。
CONCAT関数の場合は【=CONCAT(A2,B2)】
CONCATENATE関数の場合は【=CONCATENATE(A2,B2)】となります。
上の式を見るとほとんど同じ内容ですが、CONCAT関数とCONCATENATE関数は何が違うのでしょうか?
CONCAT関数の一番の特徴は、範囲指定ができることです。
=CONCAT(A2:B2)
今回のような2つのセルだけを結合するならカンマ区切りで記載することは簡単ですが、これが大量のセルや行・列の内容を結合したい場合にはカンマ区切りでは指定が大変です。
そのような場合に範囲指定ができるCONCAT関数が便利です。
CONCATENATE関数の方は範囲指定ができません。
なお、Office365等の最新バージョンのExcelではCONCATENATE関数はCONCAT関数に置き換えられましたので、CONCAT関数の方が上位の関数で、利用が推奨されているということになります。
数値の結合は、普通の計算と同じ「+」を使う、
文字列の結合は、「&」またはCONCAT関数を使う、
という内容を覚えておけば簡単にExcelでの結合ができますので有効活用してください。