巷を賑わしているAIチャット。メジャーなものとしてはOpenAI社の「ChatGPT」があるかと思います。
今回Google社の「Gemini」に触れる機会がありましたので、その紹介になります。
色々と危険性も謳われているAIですが、どうせ触るのであれば世界平和のためにも仲良くなっておきたいところです。というわけでAIチャットの「Gemini」と仲良くなるためにやり取りしてみました。
それではいってみましょう。
仲良くなるためには相手のことをよく知ることも重要です。ということでGeminiについて調べてみました。
Geminiはもともと「Bard」と呼ばれる2023年3月に運用を開始したサービスで、2023年5月に日本語での利用も可能となっています。その後、2024年2月に名称を当初のBardからGeminiに変更し今に至っております。
GeminiはGoogle社のAIを利用しており、ChatGPTなどと同様にテキスト欄に質問や意見を投げかけることで、その文章に反応し回答をしてくれるといったサービスとなります。ざっくりとした仕組みとしてはGeminiがテキスト欄の文章から問われていることやテキストの趣旨などを判断し、それに該当するような内容をウェブ上から引用したり、過去の近しいやり取りから学習したものを活かしつつ回答をする流れになります。
また学習機能によりやり取りの中で得た情報を利活用し、より精度の高い回答をすることができるようになります。
といったところで、なんとなくGeminiのことがわかってきましたので本題に進みたいと思います。
それでは実際にGemini(https://gemini.google.com/app)にアクセスしてみましょう。
アクセスすると上記のような画面が表示されます。下の「ここにプロンプトを入力してください」というところに文章を入力し送信することで回答をもらえます。
なにをすれば仲良くなれそうかいまいちわかりません。実際にGeminiになにができるのかを聞いてみました。
できることを教えてもらうことができました。こういったこともしっかりときめ細やかな回答をしてくれます。
回答を見てみると、できることとして「ゲームをしたり」という言葉がありました。仲良くなれそうなので、この方向で攻めてみることにしました。
一緒にゲームをしてほしい旨伝えてみました。
かなりのことができる様子です。ただ個人的にはもっとシンプルなゲームで楽しみたい気持ちがありましたので、しりとりを提案してみました。
…ん?
しりとりをしてくれることにはなりましたが、やや話が噛み合ってない感じです。Geminiが最初に「りんご」という単語を出すのに僕が「ご」から「始まる」単語ではなく、「終わる」単語を出さなければいけないそうです。
僕が最初に「りんご」と言えということでしょうか。やや、先行き不安なところはありますが、「りんご」と伝えてみました。
そんな…。
どうやら意図が違ったようです。しりとりのルールに則り「ご」で始まる「ごりら」を伝えてみます。
ええぇぇ…。
結局「ご」から始まる単語であっていたようなのですが、「らっきょう」の最後の文字の「う」ではなく「き」を次の単語の先頭となるように依頼をされてしまいました。
これがまかり通るのであれば、しりとりのゲーム性が破綻してしまうのでちょっと指摘をしてみたいと思います。
何も成長していない…。しかたがないので、ルールに則り「う」から始まる単語を伝えてみます。
なんと…。速攻で「ん」を使っているのですがまだ続けさせようとしてきます。
これはいけません。しっかりと伝えることも仲良くなるためには必要なことでしょう。
指摘をすると負けを認めたのですが、「うさぎ」で終わったから負けなのではなく「ぎんなん」で終わったので負けになったので、言い訳もややズレているようです。
意表を突かれる回答は端々にあったもののナイスゲームでした。
個人的にはツッコミどころもある愉快な人物(?)で仲良くなれそうだったのですが、Gemini側の意見も聞いてみたいと思います。
どうも、今の時点ではなんともいえないそう。ただ、ファーストインプレッションとしては悪くなかったそうなので今後の関係に期待ですね。
いかがだったでしょうか。仲良くなるという建前のもとGeminiを試してみたのですが、個人的には意外な結果となりました。
しりとりは最後の文字から単語を連想していく非常にシンプルなルールのゲームであり、膨大な情報量をもつAIであればどんな単語でも出してくることができるので強いのではないかと思ったのですが、冒頭からおかしい、最後の文字での回答をさせないように仕向けてくる、あっさり「ん」で終わってしまうといった事が起こりました。
「ん」で終わるということについては、単語の冒頭が「ん」のものはいくつかあるのでゲーム終了になりえないという判断をしたということで納得できる部分もあるのですが、その他の部分で理解・回答してくれなかったのは驚きです。
その後リセットをして再度同じ文章でしりとりをしたところ、やや学習をしたのか若干の文章の違いはあったものの結局問題は解消されず最終的には「ん」で終わっていましたので、人間では簡単と思えるような、むしろAIに有利そうと思えるゲームでもAIにとっては難しいもののようです。
ここから考えるに現時点ではまだまだ人間の思考の柔軟性にはAIは及ばないというところかと思われます。(逆に人間が高性能と言えそうです。)
とはいえ、計算やデータ解析などAIが長所とするような部分ではとても敵わないレベルとなっていることも事実です。ここ数年でのAI分野における技術の進歩速度を鑑みるに、人間の長所の一つである思考の柔軟性という部分も今後遠くない未来に取得することが十分考えられるのではないでしょうか。
AI分野の技術進歩は多くの著名人から賛否の声があがっています。そういった面も考えると今後の展望がやや不安でもあり、楽しみでもありますね。
ちなみにChatGPTでもしりとりを試したところ、同じようにすぐ「ん」のつく単語を出されたので、もしかしたら僕とコミュニケーションを取りたくないというAI側の反抗なのかもしれません。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
▽Google および Gemini は Google LLC の商標です。