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2025.05.15 TECH

AIチャットボット「Grok」を使ってみた

過去のブログ記事でChatGPTやGemini、Microsoft Copilotと紹介をしてきたところ、最近では更にもう一つ巷を賑わしているAIチャットボットがあります。それは、xAI社のAIチャット「Grok」となります。

今回はそんなGrokを使ってみた感想についての記事になります。

それではいってみましょう。

AIチャットサービスについて知る

振り返りになりますが、AIチャットはテキスト欄に質問や意見を投げかけることで、その文章に反応し回答をしてくれるといったサービスとなります。ざっくりとした仕組みとしてはテキスト欄の文章から問われていることやテキストの趣旨などを判断し、それに該当するような内容をウェブ上から引用したり、データベースにある過去の近しいやり取りから学習したものを活かしつつ回答をする流れになり、近年では画像や動画などを生成するといった分野でも活躍しております。

なお、上述の通り学習機能によりやり取りの中で得た情報を利活用し、より精度の高い回答をすることができるようになりますが、入力したデータは学習のために利用されてしまう懸念があるため、個人情報や機密情報などの入力には注意が必要となっています。

では、Grokについて概要を確認していきたいと思います。

Grok

GrokはxAIが2023年11月に発表したサービスで、独自開発の言語モデルを利用しています。大きな特徴としてはやはり、SNSツールである「X(元Twitter)」の投稿データもAIの学習に含めていると言われている点が挙げられます。

Xは多くの情報が飛び交うSNSツールという性質上いろいろな方面でそれぞれ情報量が多く、こういったツールと連携することでGrokは最新のトレンドやニュースに関する質問に対して、他のAIよりも迅速かつ的確な回答を提供できるとされています。

実際に使ってみる

まずはGrok自身にGrokの特徴を聞いてみたいと思います。なお、2025年4月時点でフリーアカウントにログインした状態での検証となります。有償版ではないことにご注意ください。

Grokに対して「Grokの特徴を教えてください。またChatGPT・Gemini・Microsoft Copilotとの比較をしてください。」と質問を投げかけてみました。
なお、AIチャットは誤った情報を出力することもありますので、その点はご注意ください。

結果は以下となりました。キャプチャーの画像・内容のまとめ・回答速度・所感について記載をしていきたいと思います。(2025年4月15日時点のものです)

Grokの回答

以下がGrokの回答になります。

Grokが分析した各サービスの特徴をまとめますと、以下になります。

  • Grok
    ⇒科学的発見の加速と宇宙への理解を支援し、Xのデータを活用し、最新情報やトレンドを反映可能。ユーモアと外部視点を持ち、率直で批判的な回答を提供。弱点はコード実行不可、音声モード未対応。
  • ChatGPT
    ⇒幅広いタスク(文章作成、翻訳、コード実行)に柔軟対応。カスタムGPTで特化型AI作成可能。弱点は論争トピックで慎重、無料版は情報がやや古い。
  • Gemini
    ⇒Google検索との統合で最新情報に強い。長文処理(200万トークン)やマルチモーダル(画像・動画)。弱点は無料版は制限多め、論争トピックで回答回避傾向。
  • Microsoft Copilot
    ⇒Microsoft 365(Word、Excel)とシームレス連携。GitHub Copilotでコード補完が優秀。弱点は汎用性はChatGPTに劣り、Microsoft環境外では限定的。

といったところでまとめられています。なお、回答のスピードはあまり早くはなく、ChatGPTと同じく一度に回答が出てくるというわけではなく徐々に入力されていくような表現だったため、最後の行に到達するまでやや時間がかかりました。

xAI社のCEOがイーロン・マスク氏なこともあり、スペースX(宇宙開発)やテクノロジーの関連についてGrokはかなり関心がありそうです。また、ユーモアの視点も持ち合わせているとのことですので、以下のような質問をしてみました。

私の理解力が乏しくあまり意味はわかりませんが、なんとなくXのポストっぽいようなフランクな感じはあります。なお、この回答については0.5秒もかからず即時回答をもらいましたので、相当自信のある鉄板ネタなのでしょう。

Grokのモード

Grokの回答には「DeepSearch」モードと「DeeperSearch」モードの2つがあります。

DeeperSearchモードは、より時間をかけて、より専門的な回答をすることができるモードになります。ただ、情報量が増えすぎることにより不要な情報が出てくることもあるようです。

というわけで「DeeperSearch」で先程と同じ質問をしてみました。あまりに冗長になったり具体的なサイト名が記載されていたので一部カットしてますが、以下のような回答でした。

とのことです。この回答はユーモアにあふれているのでしょうか。

ただ結論に至るまでの流れは先程とは全く異なり先程は端的に回答があったのに対して、DeeperSearchでは色々な議題・情報源に基づいて検討を行い最終的な結論に至るまでの説明も含め回答をしていますので、もしかすると信用度が高くなるかもしれません。

回答までに要した時間は3分21秒でしたので、急ぎ回答を求める際の使用はご注意ください。

Grokの他の使い方

Grokの大きな特徴といえばXとの連携があることでしょう。Grokがリリースされてから、以下画像のようにXのポストに対してGrokに対して情報のファクトチェックをかけたり、要点をまとめてたり、感想を聞いたりしているポストを見かけるようになりました。

とはいえ、AIの情報を鵜呑みにすることは避けて、あくまで1つの意見として参考にするくらいがちょうど良さそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ついにXもAIチャット分野に参入となり、群雄割拠な状況となりました。他にも参入してくる会社はあるのか、今後も期待です。(日本からもAIチャットのビッグネームサービスが出てほしい…)

個人的な話で恥ずかしいのですが、Grokで「3ヶ月で◯kgダイエットするための運動・食事メニュー」を作ってもらったのですがなかなか説得力のある内容になっており、専門家レベルに近い回答ができるようになっているのかなと思いました。(繰り返しますが情報を鵜呑みにするのは要注意です。特に自身の健康に関する内容など)

みなさんももしお困りのことがあれば、Grok・ChatGPT・Gemini・Microsoft Copilotなどに聞いてみても良いかもしれません。セカンドオピニオン的な使い方も良いかもしれませんね。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

▽ChatGPT は Open AI, Inc. の商標です。
▽Google および Gemini は Google LLC の商標です。
▽Microsoft および Microsoft 365 および Windows および Microsoft Copilot は マイクロソフト グループの企業の商標です。
▽Grok は xAI Corp. の商標です。(2025年4月21日時点)


Nariki
ライター名:Nariki
2021年6月入社のwebディレクターです。
わかりやすい、親しみやすいブログ記事をかけるよう頑張ります!

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