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2024.12.23 TECH

「ドメイン」の取得時に知っておきたい知識

私が所属するチームではドメインを扱うことが多いのですが、「新しく取得するドメインはどうしましょう?」とか「ドメインを管理している方は誰ですか?」いう会話になる事が多々あります。その際「そもそもドメインって何?」と聞かれる事も多いです。
ドメインって聞いたことがあるワードだと思いますが、じつはわからない事もたくさんあると思いますので、今回は「ドメインの取得時に知っておきたい知識」にフォーカスして、解説していきます。

「ドメイン」と「IPアドレス」について

まず、ドメインについて解説するには、親密な関係にあるのが「IPアドレス」についても知っておきましょう。
なお、どちらもインターネット上でのコンピュータやネットワークを特定するための「住所」のような役割を担いますが、その役割は異なりますので、解説します。

IPアドレスとは

コンピュータが直接理解できる住所=「IPアドレス」です。
数字で構成された一連の番号で、インターネット上の各デバイス(サーバー)に割り当てられています。
IPアドレスの例: 123.123.1.1 等

ドメインとは

人間が見ても直観的に覚えやすくした住所=「ドメイン」です。
IPアドレスを覚えやすい文字列に変換したものですね。例えば「google.com」のように、サービス名や組織名等を含むことが多いです。
但し、コンピュータはドメインを直接理解することができないため、DNS(Domain Name System)によって、ドメインをIPアドレスに変換し、対応する接続先の各デバイス(サーバー)に繋がるという仕組みです。

ドメインの構造

では実際にドメインを取得してしよう!となった際にドメイン名を「example.jp」で取得するか、もしくは「example.com」で取得するかで悩む事があると思います。
じつは「.jp」や「.com」にも意味があるため、その意味を理解していると迷わずドメイン取得に向けて準備ができると思いますので、解説します。

まずドメインは「トップレベルドメイン」と「セカンドレベルドメイン」という構造になっています。

トップレベルドメイン(TLD)とは

ドメインの最後の部分で「jp」「com」「net」等があります。
ドメインの最上位レベルであり、ドメインのおおまかな種類を示します。

セカンドレベルドメイン(2LD)とは

TLDの前の部分で、自由に決めることが出来ます。なお、組織名やサービス名等にすることが多いです。

(※ここで少しややこしいお話しをしますが「example.co.jp」のように「co」がセカンドレベルドメインとなり、「example」がサードレベルドメイン(3LD)となるドメインも存在します。)

ドメインの種類

ドメイン構造がわかったところで、次にドメインのおおまかな種類について解説いたします。
なお、誰でも取得出来るトップレベルドメインと審査が必要なトップレベルドメインがあるので注意しましょう。

汎用トップレベルドメイン(gTLD)

.com  .net  .orgなどの一般的なドメインです。

取得対象
個人であっても法人であっても、特別な資格や許可がなくても登録できます。

.com:Commercial(商業) :企業、ビジネス

.net:Network(ネットワーク):インターネット関連サービス、プロバイダー

.org:Organization(組織):非営利団体、NPO

.info:Information(情報) 情報提供サイト

.biz:Business(ビジネス)ビジネスサイト

.name:個人ブログ、ポートフォリオサイト

国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)

.jp(日本)、.us(アメリカ).uk(イギリス)等、国を代表するドメインです。

取得対象
国や地域に属することを示すため、原則としてその国や地域に関係のある個人や団体に限定して取得が許可されるため、住所や国籍に関する証明書類の提出が求められることがあります。

.jp:日本 Japan

.us:アメリカ合衆国 United States

.uk:イギリス United Kingdom

.fr:フランス France

.de:ドイツ Germany

.cn:中国 China

新興トップレベルドメイン(New gTLD)

.shopや.blogなど、特定の業界に特化した汎用ドメインです。

取得対象
誰でも取得できるものと、特定の条件を満たす場合にのみ取得できるものがあるため、取得したいドメインの具体的な取得条件を確認する必要があります。

.shop:ショップ

.tech:テクノロジー

.blog:ブログ

.games:ゲーム

.finance:金融

属性ドメイン

.co.jp(会社).or.jp(法人組織)など、組織の種類を示すドメインです。

取得対象
組織の種別や属性によって区別されており、その属性に該当する組織である証明書等の提出が必要となります。

.co.jp :会社

.or.jp:法人組織(財団法人、社団法人など)

.ac.jp:高等教育機関(大学、高等専門学校など)

.ed.jp:初等中等教育機関(小学校、中学校など)

.go.jp:政府機関

.lg.jp:地方公共団体

.gr.jp:個人または法人の任意団体

.ne.jp:ネットワークサービス

ドメインの登録

ドメインの構造とドメインの種類が理解できましたら、ドメイン名が自ずと決まってくると思います。
ではそのドメイン名を登録しましょう!
と言っても「登録って何?」ってなると思いますので、解説します。

ドメインはドメインレジストラと呼ばれる企業を通じて、ドメインを登録することができます。
例えば「お名前.com」「バリュードメイン」「ムームードメイン」等が該当します。

お名前.com:https://www.onamae.com/

バリュードメイン:https://www.value-domain.com/

ムームードメイン:https://muumuu-domain.com/

上記のサイト内で登録したいドメインを検索し、そのドメインが誰も使っていないようなら登録を進めていくことが可能になります。

なお、この登録は自分でも対応可能ですが、WEBサイト管理会社等にやってもらいたい(委託したい)となった場合は、そのWEBサイト管理会社等に相談してみてください。(ご契約内であれば対応いただけると思います。)

まとめ

今回は「ドメインの取得時に知っておきたい知識」について解説いたしましたが、ドメインは取得した後も「管理」が必要となってきます。例えばドメインには有効期限が存在し、有効期限が切れてしまうとせっかく取得したドメインが使えなくなってしまったりします、、、

また、ドメインと密接に関係してくる「DNS」も考慮しなくてはならなかったりします。

そういったドメインの管理やDNSのことも知っていくと、自分のドメインがどういった状態で存在しているのか、ドメインの管理会社はどこだったか?等がわかってきますので、次回、解説出来たらと思います。


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