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2020.05.13 品質管理

パレート図~優先すべきものを見つける

パレート図とは

「パレートの法則」というものがあります。全体のうちの大部分は、それを構成する一部の要素により占められている。というものです。20%の要素が全体の大部分を占めることから「80:20の法則」とも言われます。

パレート図はこれを図式化したものです。何項目かのデータを取り、それを大きいものから順に並べた棒グラフと、その割合を大きいものから順に足していった線グラフを一つのグラフに表したものです。

どういう時に使うとよいか

  • 大きいデータから順に並んでいるので、重要なデータ項目や大きな影響を与えるデータ項目が見つけやすくなり、着手すべき事柄がはっきりします。
  • 「項目の何割に対して対処する」というような場合に、折れ線グラフが割合の累積になるので、折れ線の割合を見ることで扱うべき項目の切り分けができます。
  • 項目の分布(ショートヘッドとロングテール)の度合いを過去のデータや他の事例と比較しやすくなります。

パレート図の作り方

Excelにはパレート図を作成する機能がついています。以下パレート図を表示するまでの手順です。

1.計量できるデータを収集する。

例)バグの要因
メモリエラー…1件
関係個所変更漏れ…22件
コピペミス…2件
例外処理…5件
ロジック誤り…12件
タイプミス…6件

2.データをExcelに記入し、数値項目で降順ソートする。

3.数が全体に占める割合を累積%で出す。

4.メニューの「挿入」から棒グラフのアイコンを選択し、「その他の統計グラフ」を開く。

5.「すべてのグラフ」タブを開き、「組み合わせ」から「集合縦棒-第2軸の折れ線」を選択し、第2軸のチェックボックスにチェックを入れる。

6.パレート図が表示される

まとめ

  • パレート図は昇順に並べた棒グラフと、その割合の累積を表した折れ線グラフからできている
  • 影響の大きいもの、対応すべき範囲を見つけやすい
  • パレート図同士を比べることで改善状況が分かる

≫次回: グラフ~視覚的に表す


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