生成AIが話題になっているけど、業務で考えると何だか実用には遠い感じ・・と疎遠に思っていましたが、使えるところを活かして時代の流れを感じてみようと思いました。
Adobe Photoshopのチュートリアルにあるような「ソファの上にライオンが乗っているイメージを生成する」のは実作業で取り入れるのは中々な話ですが、もっと身近なシチュエーションで取り入れた例を紹介していきます。
※生成機能はPhotoshop(ベータ版)アプリ、もしくはブラウザで使用できるPhotoshop web版で利用できます。
たとえばこのような写真。横長のバナーを作成するのに4:3や正方形で要素が詰まっている写真が提供されるケース。
右側に文字を入れたいけれど、ノートの端が素材に写っていない・・横にホワイトスペースを追加したい。
このような時に、生成拡張が便利です。
トリミングツールで拡張しました。ドラッグすると、下の方に「コンテキストタスクバー」が出てきますので、「生成拡張」を押します。
「カフェで勉強しているイメージ」と入力し、生成ボタンを押しました。
今回は「カフェで勉強しているイメージ」としましたが、ノートのリングが重なってしまいました。
生成されたものがイメージと異なる場合、バリエーションを選ぶことができます。
ドリンクのイメージが生成されたのは良いのですが、ノートの端が不自然になってしまいました。
最初はバリエーションが3パターンが生成されますが、イメージと異なる場合は更にバリエーションを追加することができます。
近いイメージのものを選ぶか、イメージの入力内容を変更して生成していきましょう。
今回は右上のものが一番イメージに近かったので、こちらで決定とします。
従来であれば「コンテンツに応じた塗りつぶし」を使用していましたが、こちらは選択部分を写真の周りの部分と同様の画像で塗りつぶすものでした。そのため、「ノートの端」はぼかされたり、人の手が複数出てきたり・・このノートの端のような「そもそも写真に写っていないもの」は対応できませんでした。
生成拡張とも似ていますが、要素が足りない時などに便利です。
例えば、キャンプの写真を探しているのに何か物足りなくて「バーベキューセット」があると良いなと思った場合。
生成塗りつぶしをする前に、まずは「バーベキューセット」を置くための場所を「生成拡張」で生成しました。
バーベキューセットを追加したいエリアを選択します。ドラッグすると、選択したエリアの下に「コンテキストタスクバー」が出てきます。
生成塗りつぶしをクリックし、テキストエリアに「バーベキューセット」と入力します。
アメリカンなサイズのバーベキューセットが生成されました。
生成拡張のときと同様、イメージと異なる場合はバリエーションを追加していくことができます。
例えばただの「バーベキューセット」と入力するとこのようにアメリカンなバーベキューセットが生成されますが、より具体的に「焼き網で鶏肉を焼いているバーベキューセット」と入力すればそのイメージで生成されます。
ただいくらバリエーションを追加しても、なかなか日本のアウトドアイメージに合うものが出てこない・・
そのため、「キャンプファイアー」にイメージを差し替えたいと思いました。
こちらの方が自然ですね。
ひと昔前であれば、「コンテンツに合わせた塗りつぶし」や他画像との組み合わせで時間をかけて切り貼りしていましたが、今の時代は生成機能を使うことで大幅に時短ができそうです。
若干不自然なところはありますが、バナーに使う場合はさらに文字を乗せたり背景をぼかしてみたり、工夫すれば業務でも十分に取り入れることができますね。